ことばや聞こえなど、コミュニケーションに障害のある方や周囲の方々に対して、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、教育関係者、療育関係者などと連携を取りながら、相談・評価・訓練・指導などの専門的な援助を行います。

我が国におけるこのような業務は、1950年代より始まり、これまで医療、保健、福祉、教育の場で実績を重ねてきました。1998年9月には「言語聴覚士法」が施行され、国家資格となりました。

対象となる主な障害は?

コミュニケーションの障害は、幼児から高齢者に至る幅広い年齢層で見られ、原因・特徴とも多岐にわたります

■失語症 : 脳の障害によって、話す、聴く、読む、書く、計算するなどが難しくなる障害です。

■構音障害 : 発音が歪む、はっきりしないなど、ことばが不明瞭になる障害です。

■音声障害 : 声が小さくなる、がらがら声、かすれ声といった声の障害です。

■言語発達遅滞 : 同じ年齢の子どもに比べて、ことばの発達が遅れている状態をいいます。

■聴覚障害 : 聞こえの障害によって、ことばの発達が遅れたり、発音が不明瞭になります。

■その他 : 吃音、高次脳機能障害、学習障害、自閉症、摂食・嚥下障害など

言語聴覚士が働く場所は?

■医療機関 : 病院のリハビリテーション科、脳外科、耳鼻科、形成外科、小児科など

■保健機関 : 老人保健施設、保健所、保健センターなど

■福祉機関 : 身体障害者福祉センター、療育センター、ことばの相談室など

■教育機関 : 学校のきこえの教室、ことばの教室など